小学生・中学生だけではありません
腰椎分離症というと、中学生くらいの選手に多いイメージがあります。実際、PlusTRAINERSでも小学生から中学生の選手を多く見ます。
ただ最近では、高校生で見つかるケースも珍しくありません。
野球
サッカー
バスケットボール
バレーボール
体操
さまざまなスポーツで起こります。
腰を反る
捻る
走る
ジャンプする
こうした動作を繰り返すことで腰椎にストレスが加わります。
特に成長期の選手が、スポーツをしている時に繰り返し腰痛を訴える。
これは一度注意してほしいサインです。
最初は「スポーツ中だけ痛い」ことが多い
腰椎分離症の選手を見ていて多いのが、最初から一日中腰が痛いわけではないことです。最初は、
走ると痛い。
ダッシュすると痛い。
ジャンプすると痛い。
スイングすると痛い。
練習の後半になると痛い。
といった、スポーツをしている時だけの腰痛から始まることがあります。
日常生活ではほとんど問題ない。
学校でも普通に過ごせる。
だから、「大したことないかな」とそのままスポーツを続けてしまう。
でも、負担が積み重なると徐々に痛みが強くなり、
練習以外でも痛い。
立ったり座ったりしても痛い。
ひどくなると前にかがんでも痛い。
という状態になることがあります。
「反ると痛い」は特に注意
分離症で特に確認したいのが、腰を反った時の痛みです。腰椎分離症では腰を後ろへ反らした時に痛みが強くなることが特徴の一つです。
例えば、
腰を反ると痛い。
走ると腰が痛い。
ジャンプで痛い。
投球やスイングで腰を反ると痛い。
こういった症状が続いている成長期の選手は、一度腰椎分離症を疑った方がいいと思います。
もちろん、反ると痛い=必ず腰椎分離症ではありません。
症状だけで診断することはできません。
だからこそ、疑わしい場合は整形外科でしっかり確認することが大切です。
「平日になると治る」でも安心しない
特に気をつけてほしいのが、平日になると痛みがなくなるケースです。例えば、
土日に試合や練習をする。
日曜日の夜は腰が痛い。
月曜日、火曜日と休んでいるうちに痛みが減る。
木曜日にはほぼ痛くない。
そして次の土日にまた練習すると痛くなる。
この繰り返し。
こういう選手は結構います。
本人も保護者も、「休めば治るから大丈夫」と思ってしまいやすい。
でも、毎週スポーツをすると同じ場所が痛くなるのであれば、一度原因を確認した方がいいです。
僕なら、
土日に痛くなった。
平日に引いた。
でも次の土日にまた痛くなった。
この時点で一度スポーツ整形外科を受診することをおすすめします。
痛みが軽くても長引くなら受診する
痛みの強さだけで判断しないことも大切です。「痛いけど普通にプレーできる」
「10段階なら2くらい」
だから大丈夫とは限りません。
腰椎分離症は疲労骨折なので、初期の段階では比較的軽い症状しか出ないケースもあります。
日本整形外科学会でも、腰を反ると痛みがある状態でスポーツを続けたり、接骨院やマッサージなどへの通院だけを続けていた結果、腰椎疲労骨折が進行し、骨癒合が期待しにくい状態になった例を紹介しています。
だから、痛みは軽いけれど何週間も繰り返している。という場合も、一度受診してほしいと思います。
逆に、
日常生活でも痛い。
学校で座っていても痛い。
立ち座りでも痛い。
前にかがんでも痛い。
というような状態なら、様子を見続けず、早めの受診をおすすめします。
整体や接骨院だけで判断しない
ここは強く伝えたいところです。成長期のスポーツ選手が腰痛を繰り返している場合、まず整形外科で診断を受けてください。
できれば、スポーツ整形外科や、成長期のスポーツ障害を多く診ている整形外科がおすすめです。
整体や接骨院で身体を見てもらうこと自体を否定するわけではありません。
ただし、腰椎分離症かどうかを判断するためには、医師による診察と画像評価が必要です。
PlusTRAINERSでは、分離症が疑われる選手にはスポーツ整形外科を受診し、医師の判断のもと、必要に応じてMRIなどで状態をしっかり確認してもらうことをおすすめしています。
特に初期の疲労骨折では、単純なレントゲンだけでは分かりにくいこともあります。
どの画像検査が必要かは医師の判断になりますが、「とりあえず揉んでもらいながら様子を見る」だけで何週間も過ごさないこと。
ここは本当に大切です。
もし腰椎分離症だったら
腰椎分離症と診断されたら、「スポーツできない」
「何か月も休まないといけない」
と落ち込む選手もいます。
確かに、骨癒合を目指す場合には医師の指示に従い、腰部に負担の大きなスポーツ動作を休止する必要があります。
でも、スポーツを休むことと、トレーニングを全部休むことは別です。
医師から許可された範囲で、
股関節周囲を強くする。
体幹機能を改善する。
肩や肩甲骨周囲を鍛える。
競技に必要な患部外トレーニングをする。
できることはたくさんあります。
野球選手なら肩のインナーマッスルや肩甲骨、前腕、リストを強くする。
今まで弱かった部分を改善する。
復帰後に必要になる身体を作っておく。
腰椎分離症で競技を休んでいる期間も、ただ骨が治るのを待つ時間にはしてほしくありません。
早く見つけて、正しく治して、復帰する
成長期のスポーツ選手の腰痛は、「成長期だから」
「練習しすぎただけ」
「筋肉が張っているだけ」
と簡単に考えないでください。
特に、
小学生〜高校生のスポーツ選手。
スポーツ中に腰が痛い。
走ると痛い。
腰を反ると痛い。
平日は良くなるのに週末にまた痛くなる。
何週間も同じ症状を繰り返している。
こういった場合は、一度腰椎分離症を疑ってください。
そして、早めにスポーツ整形外科を受診する。これが一番大切です。
もし腰椎分離症だったとしても、そこで全部を止める必要はありません。
医師の治療方針を守りながら、できるトレーニングを続ける。
身体機能を改善する。そして骨の状態が良くなったら、段階的に競技へ戻していく。
早く見つける。
正しく治す。
休んでいる間も身体を作る。
そして、しっかり競技へ戻る。
成長期の腰痛を放置せず、正しい診断とリハビリにつなげてほしいと思います。
腰椎分離症について


