主な症状
- 突然、肩に激しい痛みが出た
- 夜間痛が強く眠れない
- 痛くて腕を動かせない
- 腕を上げる途中で強く痛む
- 肩から腕の外側に痛みがある
- 着替えや洗髪が難しい
- 肩の痛みが数か月続いている
- 痛みが落ち着いた後も肩が上がらない
急性期には、安静にしていても強い痛みが続くことがあります。症状が比較的軽くても、石灰が残った状態で運動時痛が長期間続く場合があります。
石灰ができる原因
石灰沈着性腱板炎では、腱板の中にカルシウム結晶が蓄積しますが、なぜ石灰が形成されるのかは完全には解明されていません。石灰が腱板内にあるだけでは症状がない場合もありますが、石灰が吸収される過程や、滑液包へ流れ出す際に強い炎症が起こると、激しい痛みが現れることがあります。
食事でカルシウムを多く取ったことが、直接の原因になるわけではありません。
検査と診断
医療機関では、症状や肩の動きを確認し、主にX線検査で腱板周辺の石灰を確認します。必要に応じて超音波検査やMRI検査を行い、石灰の位置や状態、腱板断裂などほかの肩関節疾患の有無を調べます。五十肩や腱板断裂でも似た症状が現れるため、自己判断せず医療機関で診断を受けることが大切です。
石灰沈着性腱板炎の治療
治療方法は、痛みの強さ、石灰の大きさや硬さ、症状が続いている期間などによって異なります。痛みが強い急性期
急性期には、医療機関で次のような治療が行われます。- 消炎鎮痛薬
- 肩峰下滑液包への注射
- 三角巾などによる一時的な安静
- 超音波を使用した石灰の吸引・洗浄
激しい痛みがある時期に、無理なストレッチや筋力トレーニングを行う必要はありません。まずは炎症と痛みを落ち着かせることを優先します。
痛みが続く場合
保存療法で改善しない場合には、体外衝撃波治療や超音波ガイド下での石灰洗浄などが検討されます。それでも強い症状が続く場合には、関節鏡を用いて石灰を取り除く手術が行われることもありますが、多くの場合は手術以外の治療から開始されます。
- 痛みが落ち着いた後のリハビリ
- 肩の可動域を回復する
強い痛みのために肩を動かさない期間が続くと、肩関節が硬くなることがあります。
痛みの状態を確認しながら、
- 腕を前や横へ上げる
- 肩を内側・外側へひねる
- 背中へ手を回す
- 肩甲骨や胸郭を動かす
といった動きを段階的に回復させます。
石灰を無理に動かしたり、強い痛みを我慢して肩を伸ばしたりするのではなく、その時期の症状に合わせることが大切です。
腱板と肩甲骨周囲筋を強化する
痛みが続くと、肩を支える腱板や肩甲骨周囲筋の働きが低下しやすくなります。軽い負荷から始め、肩をひねる、腕を上げる、物を持つなど、日常生活に必要な筋力を段階的に回復させます。運動療法は、石灰を伴う腱板障害に対する保存的なリハビリの一部として位置づけられています。
日常生活や仕事へ戻す
痛みが軽くなっても、高い場所への手伸ばしや繰り返し作業で症状が残ることがあります。- 着替えや洗髪
- 洗濯物を干す
- 荷物を持つ
- 高い場所での作業
- 家事や介護
- ゴルフなどの趣味
といった目標に合わせて、動作と負荷を少しずつ戻します。
プラストレーナーズでの取り組み
- 肩の痛みと可動域の確認
- 腱板や肩甲骨周囲筋の筋力評価
- 肩甲骨・胸郭を含めた動きの改善
- 状態に応じた体外衝撃波によるケア
- 個別の運動療法・筋力トレーニング
- 日常生活、仕事、趣味への段階的な復帰
- 病院での治療後に残った肩の硬さへの対応
強い痛みがある急性期には、トレーニングを優先せず、医療機関での治療が必要かを判断します。
このような方はご相談ください
- 石灰沈着性腱板炎と診断された
- 急性期の治療後も肩が上がらない
- 腕を動かすと痛みが残っている
- 注射後に運動を始めたい
- 肩の硬さや筋力低下を改善したい
- 仕事や家事へ復帰したい
- 体外衝撃波治療について相談したい
- 五十肩や腱板断裂との違いが分からない
強い炎症がある時期と、肩の動きや筋力を回復させる時期を分け、その時の状態に合った治療・リハビリを行うことが大切です。


