外脛骨とは
外脛骨は、舟状骨の内側にある余分な骨です。多くの場合、足のアーチを支える後脛骨筋腱と接する位置にあります。

外脛骨にはいくつかの形がありますが、舟状骨との間に軟骨性の結合部があるタイプは、運動時の牽引や圧迫によって痛みが生じやすいとされています。外脛骨は比較的多くみられますが、すべての方に症状が出るわけではありません。
主な症状
  • 内くるぶしの少し前下方が痛い
  • 足の内側に骨の出っ張りがある
  • 走る、跳ぶ、切り返すと痛む
  • 運動後に痛みが強くなる
  • シューズが当たると痛い
  • 押すと強く痛む
  • 周囲が赤くなる、腫れる
  • 症状が強いと歩くだけでも痛む
  • 片脚でつま先立ちをすると痛い

痛みの場所や症状によっては、舟状骨疲労骨折、後脛骨筋腱障害、足根骨癒合症などとの区別が必要です。痛みが強い場合や歩行にも支障がある場合は、整形外科を受診してください。
痛みが起こる主な要因

スポーツによる繰り返しの負荷

ランニング、ジャンプ、切り返しなどを繰り返すことで、後脛骨筋腱や外脛骨と舟状骨の結合部へ負担が加わります。

特に、練習量が急に増えた時期、合宿や連戦が続いた時期、成長によって身体が変化している時期は注意が必要です。

シューズによる圧迫

外脛骨の出っ張りにシューズが当たり、痛みや皮膚の赤みが生じることがあります。
スパイクや硬いシューズを使用する競技では、サイズや形状、ひもの締め方なども確認します。

扁平足や足部の動き

扁平足や足部の過度な回内があると、後脛骨筋腱や外脛骨周辺への負担が増える場合があります。

ただし、有痛性外脛骨の方全員が扁平足とは限りません。 足の形だけで原因を決めつけず、実際の歩行や片脚動作、競技動作との関係を確認することが大切です。

捻挫や直接的な衝撃

足首の捻挫や、足の内側をぶつけたことをきっかけに痛みが現れる場合もあります。
検査と診断
医療機関では、痛みの場所や腫れ、足部の形、後脛骨筋の働きなどを確認し、X線検査によって外脛骨の有無や形を調べます。

必要に応じてMRIなどを行い、外脛骨と舟状骨の結合部の状態や、ほかの疾患の有無を確認することがあります。
有痛性外脛骨の治療
多くの場合は、手術を行わない保存療法から開始します。

運動量の調整

痛みが強い状態でランニングやジャンプを続けると、症状が長引くことがあります。

状態に合わせて、

  • ランニングやジャンプを一時的に減らす
  • ダッシュや切り返しを控える
  • 練習時間や頻度を調整する
  • 患部に負担をかけないトレーニングへ変更する

などの対応を行います。

歩行でも痛む場合には、医療機関の判断により装具や固定が必要になることもあります。

シューズ・インソールの調整

外脛骨への圧迫を減らすため、シューズのサイズや形を見直します。

扁平足や足部の動きが痛みに関係している場合には、インソールを使用して外脛骨周辺への負担を軽減することがあります。ただし、インソールの必要性や効果には個人差があるため、足の状態を確認したうえで判断します。

LIPUSによる補助的な治療

プラストレーナーズでは、医療機関で有痛性外脛骨と診断された方に対し、状態に応じて低出力パルス超音波治療(LIPUS)を補助的に使用することがあります。

ただし、LIPUSだけで改善を目指すのではなく、運動量の調整、シューズやインソールの検討、筋力トレーニング、競技復帰プログラムと組み合わせて進めます。
有痛性外脛骨のリハビリ
足部・後脛骨筋の機能を高める
後脛骨筋や足部の筋肉が適切に働くように、

  • 足趾のトレーニング
  • 足部の安定性トレーニング
  • カーフレイズ
  • 後脛骨筋の筋力強化
  • 片脚でのバランストレーニング

などを段階的に行います。足部内在筋・外在筋の強化は、保存療法の一部として推奨されています。
股関節や下半身も確認する
足部だけでなく、股関節や膝の筋力、片脚で身体を支える能力も確認します。

走る、着地する、切り返す際に下半身をうまくコントロールできないと、足の内側へ負担が集中する場合があります。
スポーツへ段階的に復帰する
痛みが軽くなった直後に、元の練習量へ戻さないことが大切です。

状態を確認しながら、

  • 歩行
  • 軽いジョギング
  • 連続走
  • 両脚ジャンプ
  • 片脚ジャンプ
  • ダッシュ・切り返し
  • 競技練習

へと段階的に進めます。

運動中だけでなく、運動後や翌日の痛みも確認しながら負荷を調整します。
手術が検討される場合
保存療法を続けても強い痛みが改善せず、日常生活やスポーツに大きな支障がある場合には、外脛骨の切除や後脛骨筋腱への処置などが検討されることがあります。

手術は第一選択ではなく、症状や画像所見、活動レベルなどを踏まえて整形外科医が判断します。
プラストレーナーズでの取り組み
  • 痛みや腫れの確認
  • 足関節・足部の可動性評価
  • 後脛骨筋や足部の筋力評価
  • 扁平足や足部回内の確認
  • シューズやインソールの検討
  • LIPUSによる補助的な治療
  • 患部外トレーニング
  • ランニング・ジャンプ・切り返しの再獲得
  • 練習量を調整しながらのスポーツ復帰

痛みのある外脛骨部分だけでなく、練習量や身体機能、競技動作を含めて確認します。

このような方はご相談ください
  • 有痛性外脛骨と診断された
  • 内くるぶしの少し前下方が痛い
  • 足の内側の骨が出っ張っている
  • シューズやスパイクが当たると痛い
  • 走る、跳ぶ、切り返すと痛む
  • 休むと軽くなるが、練習すると再発する
  • インソールが必要か確認したい
  • LIPUS治療を受けたい
  • 休養中も体力を落としたくない
  • スポーツへ段階的に復帰したい

有痛性外脛骨は、外脛骨があること自体ではなく、その部分に負担が集中して痛みが生じている状態です。負荷を調整しながら足部の機能を整え、競技に必要な動きへ段階的に戻すことが大切です。