膝を伸ばす動作で痛む、スポーツ選手に多い膝の障害

膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝)は、膝のお皿(膝蓋骨)とスネの骨(脛骨)をつなぐ膝蓋靭帯に炎症が起きることで生じるスポーツ障害です。
この靭帯は、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)から発揮された力をスネに伝える役割を持ち、膝を伸ばす動作を支えています。

そのため、ジャンプやダッシュ、キックといった動作を繰り返すことで、膝蓋靭帯に大きな負担がかかり、炎症を起こしやすくなります。

特にバレーボールやバスケットボール、サッカーなどジャンプや切り返しが多い競技で発症しやすく、「ジャンパー膝」「ジャンパーズ・ニー」とも呼ばれています。
また、成長期の選手では、同様の原因で「オスグッド・シュラッター病」を発症することもあります。

 
主な症状

· ジャンプやダッシュ時の膝の前側の痛み

· 膝を伸ばすときの違和感や鋭い痛み

· 悪化すると、膝を曲げるだけでも痛みが出ることもあります

 
発症しやすくなる原因
ジャンパー膝の背景には、使いすぎ(オーバーユース)が最も大きな要因としてありますが、それに加えて以下のような要素があるとリスクが高まります。

· 大腿四頭筋の柔軟性不足

· 大腿筋膜張筋の柔軟性低下(太ももの外側)

· 姿勢の崩れ(後ろに重心がかかった姿勢)

これらは、練習の積み重ねの中で少しずつ蓄積され、気づいた時には強い痛みが出ているというケースも珍しくありません。

 
コンディショニング・リハビリのポイント
膝蓋靭帯炎の改善には、患部への治療だけでなく、全身のバランスを整えることが重要です。

· 太もも前側や外側のストレッチ・マッサージ

· 正しい重心位置の習得(後方重心を改善)

· ランニングやジャンプ動作の見直し

· 必要に応じて超音波治療など

特にストレッチと動作改善は、自宅でも継続しやすく、再発予防にもつながるためしっかり取り組みたいポイントです。

 
放置せず、早めの対応を
ジャンパー膝は、初期段階であれば比較的早期の改善が可能ですが、放置すると炎症が慢性化し、競技に支障が出る期間が長くなるリスクがあります。

「そのうち治る」と思わずに、少しでも違和感を感じたら早めに対応をはじめることが、長く競技を続けるための第一歩です。

 

YouTubeでも解説していますので、ストレッチやセルフケアの参考にしてみてください。

https://youtu.be/DlKsmh945QU?feature=shared