野球選手、特に投手は全身を大きく使った投球動作を行うため、高い柔軟性が必要となります。
これまで「投手に必要な柔軟性について」と題して
(1)『前屈・ハムストリングス』の柔軟性について
(2)『開脚前屈・またわり』について
(3)『股関節屈曲』の可動域について
(4)『股関節外旋・屈曲』について
(5)『股関節伸展』可動域について
書いてきました。
今回は『こしわり』についてです。
これまで書いてきたものを始め
全身的に柔軟性が低いと
十分に連動した投球フォームで
ピッチングすることができずに
肩や肘、腰などに負担がかかりやすい
球速が上がらない
コントロールが悪い
スタミナがない
などといった問題が起きます。
さて、このこしわり(腰割り)というのは、一つの関節の可動域ではなくいくつかの関節の複合的な動きで成り立ち、柔軟性だけでなくある程度の筋力も必要になります。
「動かし方」「感覚」も必要ですね。
ですので、自分の体の使い方がわかっていない選手や感覚の乏しい選手は、柔軟性と筋力があっても出来ない場合があります。小・中学生ではそういった面から出来ない選手が多いです。
そういう選手の場合はよつばいで行うことで同等の姿勢を取ることが出来るので、そちらでチェックしてみることをオススメします![]()
両膝の間を広く最大限に開き
骨盤前傾位のまま骨盤を後方へスライドさせます。
柔軟性が不足している選手の場合は![]()
このように両膝の間を広く開くことが出来ず
骨盤の位置が後ろに下がらず
骨盤の前傾が作りにくくなります。
こしわりは股関節外転、屈曲、外旋の可動域が必要で、以下のように立って行う場合はそれらを保持するための筋力が必要になります。
よつばいではしっかりと出来ても立位から行うと形が崩れてしまう選手も多いので、立位でいい形が作れることが大切になります。
ポイントは
1.足幅は腰を落とした時に
踵が膝の下にくる程度の幅に開き
2.つま先を外に向け(60°くらい)
3.腰を落とした時に膝が内側に入らないこと
4.骨盤が前傾し猫背にならないこと
柔軟性や筋力が不足していたり
体への感覚が乏しい選手の場合![]()
このように骨盤が後傾し、膝が内側に入り、腰が十分に落ちない、猫背といった形になります。
パッと見で
いいパフォーマンスが
発揮できそうではないですよね![]()
投球動作においては、踏み出し足が接地するタイミングで骨盤が中間位から若干の前傾位であることが大切になりますが
このこしわりの姿勢がうまく作れない選手はそのフェーズにおいても骨盤後傾位となりやすく、軸足の膝が早く内側に入ってしまうため高いパフォーマンスが発揮しにくくなります。
また、こしわりの出来ない(股関節外転外旋可動域の低い)投手はヒップファーストが作りにくくなります。そうなれば突っ込みや肩の開きも早くなるためパフォーマンスは低く、野球肩や野球肘などのケガのリスクが高まります。
これまで書いてきた柔軟性が十分でないとこしわりは出来ないので、遡ってチェックして頂けるといいと思います。
☆なかなかパフォーマンスが上がらない
☆球速が伸びない、キレが悪い
☆コントロールが良くない
★野球肩や野球肘、腰痛などのケガが治らない
★治っても再発を繰り返してしまう
というような状態で悩んでいる選手は一度、股関節の柔軟性をチェックしてみてください。
プラストレーナーズ
伊藤孝信
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