西武ライオンズ菊池雄星投手が反則投球を取られて再び話題となっている2段モーションですが、なぜ2段モーションがいけないのかというと「意図的に打者のタイミングを外す行為であるから」というのが本来の意味だとされています。
具体的に2段モーションというのは「ステップ足を一度引き上げ下げてからまた上げる」「投球フォームを途中で静止する」というフォームです。
菊池雄星投手が反則投球を取られた時のフォームは明らかにステップ足を2回上げ下げしていますので文句無しの2段モーションですね。
さてその2段モーションですが、反則投球を取られるというリスクがあるのになぜ菊池雄星投手は取り入れたのでしょうか。
2段モーションが厳しく禁止される以前は三浦大輔投手や山崎慎太郎投手、赤堀元之投手、落合英二投手など多くの投手が取り入れていました。
これらは決して打者のタイミングをずらしてやろうと2段モーションを行っていたのではなく、2段モーションであっても一定のリズムで投球していたと思います。
実は、好投手が取り入れていたステップ足を上げ下げする2段モーションには「体重移動をしやすくする」という効果があるのです。
ピッチング動作は
1.ワインドアップ(もしくはセットポジション)からステップ足を高く上げ
2.真っ直ぐバランスをとった形から
3.ヒップファーストで体重移動を始めます
2.の真っ直ぐバランスをとった形というのは投球フォームの安定性を高めたりコントロールを安定させたりするためにとる形で、少年野球の頃から指導される基本的な形だと思います。
しかし、ピッチングは打者に向かって行うもので打者に向けた体重移動が必要不可欠になるわけですが、
その際にこの『バランスよく立った形』というのが邪魔になりうまく体重移動に移行できないことが良くあるのです。
体重移動をするには意図的にバランスを崩す(オフバランスする)必要があるのですが、足を上げてバランスよく立つとそこで安定してしまいなかなかスムースにオフバランス出来ないという選手が多くいます。
そこでスムースにオフバランスするために取り入れられ始めたのがステップ足を上げ下げする2段モーションというわけです。
ワインドアップ(もしくはセットポジション)から足を上げてバランスよく立ち
一度、少しだけ足を下げて
もう一度引き上げるタイミングで
オフバランスを作り体重移動へ移行するという形ですね。
つまり、
多くの投手が取り入れていた
2段モーションは
打者のタイミングを意図的に
外すための反則投球ではなく
(ルール上は反則)
ピッチング動作において
「真っ直ぐ立つこと」と
「スムースな体重移動」のために
取り入れられた動きということです。
『ピッチングフォームの安定、コントロールの安定のために真っ直ぐバランスよく立つこと』と『スムースに体重移動を行うこと』の2つを両立するためには2段モーションの方がやりやすいんです。
ですので
菊池雄星投手やこれまでの2段モーションの投手のように一定のリズムで行っている場合は反則投球を取らなくても良いんじゃないかと思っています![]()
しかし現行のルールでは反則投球になってしまうので、うまく対応しなければいけませんね![]()
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