ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)とは
膝蓋靱帯(膝のお皿の下にある太い靱帯)が炎症を起こし痛みを生じている状態のことを言います。
その名の如く、ジャンプ動作が多いスポーツ選手に多く生じるスポーツ障害で、バレーボール選手やバスケットボール選手のほとんどは経験したことがあるのではないでしょうか。
膝蓋靱帯は大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の力を膝蓋骨(膝のお皿)を介して脛骨(スネの骨)に伝える役割があり、大腿四頭筋が収縮し膝を伸ばす動きや、ジャンプの着地など膝のクッションで衝撃を吸収するようなときに負担がかかります。
この負担が大きくなり過ぎる、もしくは小さな負担でも何度も何度も繰り返し負担をかけることで炎症を生じてしまいます。
先述したように膝蓋靱帯に負担をかける動作は「大腿四頭筋に力を入れて膝を伸ばす動作」と「膝が曲がりすぎないように大腿四頭筋に力を入れてブレーキをかける動作」です。
つまり大腿四頭筋が働き過ぎることがジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)の原因となるのです。そのなかで大腿四頭筋の柔軟性が低下していればさらに負担を増やすことになります。
ですので、ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)を治すためには「大腿四頭筋を使い過ぎず」「大腿四頭筋の柔軟性を向上させ」「膝蓋靱帯にかかる負担を減らす」ことが重要になります。
膝を伸ばすためには大腿四頭筋の力は必要不可欠ですが、足部が地面等に付いている状態(クローズドキネティックチェーン)ではハムストリングスや殿筋群も膝を伸ばす働きを担うことが出来ます。
また膝が曲がり過ぎないようにブレーキをかけるためにも大腿四頭筋の働きが必要不可欠になりますが、この動きもクローズドキネティックチェーンであれば股関節の動き、つまりハムストリングスや殿筋群に分散させることが可能です。
通常のスポーツ動作であればほとんどの動作がクローズドキネティックチェーンですし体重が負荷になるのもクローズドキネティックチェーンですので、ハムストリングスや殿筋群をうまく使うことで膝蓋靱帯への負荷は減らすことが出来るということです。
最後に、ジャンパー膝という診断名がつくのですが決してジャンプ系の競技だけで起こるケガというわけではなく、あらゆるスポーツで生じる可能性のあるケガですので、「あんまりジャンプしてないのになんでジャンパー膝?」とか考えなくてokです。
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伊藤孝信
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