腰痛を抱えるスポーツ選手は非常に多く、「違和感あるな〜」程度のものから「痛くて(しびれて)プレーできない」という選手まで様々です。

 

高校生くらいの選手では腰に違和感以上の症状を感じたことがない選手はほとんどいないのではないでしょうか。

 

 

 

スポーツ選手が抱える腰痛には以下のようなものがあります。

 

筋筋膜性腰痛

腰椎分離症・すべり症

腰部椎間板ヘルニア

腰椎椎間関節性腰痛

その他

 

 

筋筋膜性腰痛は腰の筋肉(筋膜)が原因となる腰痛で、多くの選手はこの筋筋膜性腰痛か、類似した筋肉が原因となっている腰痛です。いわゆる『腰が張っている状態』もここに属します。

☆多くは前屈すると痛みが生じます。

 

腰椎分離症(すべり症)は中学生頃に発症しやすく、腰椎の一部が疲労により分離してしまう障害で、場合によってはコルセット固定により数ヶ月の安静が必要になります。

分離症が両側性となり両側とも完全分離となるとすべり症に進行することがあり、痛みだけでなくしびれなどの神経症状を生じることもあります。

☆多くは後屈すると痛みが生じます。

 

腰部椎間板ヘルニアは椎間板が脊柱管などに突出することで神経が圧迫され生じるしびれや脱力が主症状となります。MRI検査により椎間板の突出が認められてヘルニアと診断されても、実はその突出が痛みの原因となっていないことも多くあるので注意が必要です。ヘルニアが原因の場合は腰の症状より下肢の痛みやしびれ、脱力などの症状がメインとなります。

☆多くは前屈すると症状が現れます。

 

腰椎椎間関節性腰痛は腰椎同士の関節である椎間関節が原因となる腰痛で、腰椎を支える筋肉である多裂筋も影響してきます。

☆多くは後屈すると痛みが生じます。

 

 

 

 

 

 

このようにいろいろな病態があり

いろいろな症状があるのですが

 

なぜ、スポーツ選手の多くは腰が痛くなってしまうのでしょうか??

 

 

 

その理由はいくつか考えられますが、代表的なものを挙げていきたいと思います。

 

 

まず

 

腰が痛くなってしまう選手は

 

ほぼ100%、

 

股関節が硬いです。

 

 

関節そのものが硬い場合もありますが、ハムストリングスや大腿直筋(大腿四頭筋)、殿筋群、内転筋群などの筋肉が硬い選手が非常に多いですね。

 

そのため、プレーにおいて必要以上に腰に負担がかかってしまうのです。

 

本来、腰(腰椎)の関節は大きな動きが出来ない関節で、プレーに必要な動きは股関節が大きく動くことで実現しているのですが、その股関節が硬いと必要以上に腰椎が動かないといけなくなり、関節や筋肉に痛みを生じてしまうのです。

 

 

 

次に

 

胸椎や胸郭など胸部が硬い選手も多いです。

 

股関節と同様に胸部も大きく動くべき部位なのですが、硬さがあることで腰椎の動きが大きくなってしまい負担となります。

 

 

 

 

 

 

つまり、

 

腰以外の股関節や胸部などの柔軟性が低いことで、本来行われるべきいい動きが出来ずに、腰に負担のかかる動きで練習してしまっているために腰が痛くなるということです。

 

ですので、

 

股関節や胸部などの柔軟性は高くても、使い方が悪く腰痛を生じている選手もいます。

 

 

 

 

そして

 

オーバーユースも大きな要因の一つです。

 

スポーツ選手が訴える腰の痛みや違和感のほとんどは筋肉が関連する病態です。練習量が多く休養日が少ないとすぐに腰がだるくなる痛くなるという選手は少なくないのではないでしょうか。

 

スポーツの多くは全身運動であり、腰背部は大きな力を生み出したり体幹をコントロールするために非常に重要な役割を担っていますので、オーバーユースにより疲労がたまれば症状が出てしまうのは不思議ではありません。

 

 

しかし

 

スポーツ選手は練習をしないことには上達しませんし、ライバルに勝つために少しでも多く技術練習をしたいという気持ちがあると思います。

 

 

そこで大切になってくるのが、先述した「股関節と胸部の柔軟性(使い方)」になります。

 

股関節と胸部などの柔軟性が高く、腰に負担が少なくなるように使えていれば練習量をこなしても腰背部の筋肉が過労することはありませんし、腰椎分離症や椎間関節性腰痛などの骨や関節にかかる負担も少なくなります。

 

 

 

 

 

ここまでスポーツ選手の腰痛について、その原因と考えられることを書いてきました。

 

痛みが出てしまうと満足にプレー出来なくなりますし、症状によっては練習を休まないといけなくなってしまうので、大切になることは『予防』です。

 

痛みを出さないために日頃から股関節や胸部の柔軟性が低下しないように、もともと体の硬い選手は可動域が広がるようにストレッチなどを行うことが重要ですね。

 

 

股関節のストレッチ方法はこちら下矢印

で紹介していますので、参考にしてください。

 

 

 

プラストレーナーズ

伊藤孝信

 

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