肩は関節の構造が非常に不安定で、関節を取り巻く筋肉が多いためアンバランスになりやすく痛みを生じやすい部位です。
肩関節に痛みを生じる障害には以下のようなものがあります。
- 肩関節唇損傷
- 上腕二頭筋長頭腱炎
- 腱板炎、腱板損傷
- 石灰沈着性腱板炎
- 肩関節脱臼、亜脱臼
- インピンジメント症候群
痛みの原因としては、病態により異なります。
しかし、肩関節は肩甲骨と上腕骨で構成される関節であり、炎症や損傷がある部位は異なっても、肩甲骨と上腕骨の間に問題が起きていますので、『肩甲骨の動き』というのが非常に重要になります。
つまり、『肩甲骨の動き』に問題があることが背景にあり、肩関節唇損傷を起こすこともあれば、腱板損傷を起こすこともあるということです。
肩の痛みの原因には様々な病態があり、それぞれにあったリハビリが必要になります。
肩関節唇損傷であれば腱板機能の改善、腱板炎であれば腱板筋群のリラクゼーションやストレッチ、上腕二頭筋長頭腱炎であれば上腕二頭筋のストレッチ、という具合です。
そして、各病態に対し共通して必要になるのが、「肩甲骨の動き」に対するアプローチです。肩甲骨は胸郭の上にあるため、胸郭(胸椎含む)の柔軟性や動きを改善することも必要なケースがあります。
肩の痛みを改善する方法として、肩関節や肩甲骨に対するリハビリは必要不可欠ですが、それは対処療法に近く、根本的な治癒を目指すには、痛みを生じる原因となった問題を解決する必要があります。
スポーツ選手であれば、痛みの原因となったスポーツ動作(野球選手であれば投球動作など)、スポーツをしていない方の場合は、姿勢や日常生活動作の改善とそれに伴い必要となるトレーニングやストレッチを行います。
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伊藤孝信
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