競泳は50mといった短距離のスプリント種目から、1500mの長距離まで、いくつかの距離に分かれ、自由形やバタフライ、メドレーなど泳法別でもあるため、多くの種目に分けられます。
それぞれに特徴があり、必要となる身体能力は異なりますが、どの種目にも共通して必要となる身体能力もあります。
競泳選手に必要な身体能力
必要とされる身体能力は各種目により異なりますが、各種目共通して必要となる基本的な身体能力を挙げていきます。
- 肩甲骨の柔軟性(可動域)
- 肩関節の柔軟性
- 股関節の柔軟性
- 足関節の柔軟性
- 体幹の安定性
- 全身の筋力
まずは柔軟性を中心に挙げましたが、上記の柔軟性に乏しい場合、どの泳法をとってもスムーズなフォームで泳ぐことが出来ず、力みからパワーロスを生むことになります。
また、柔軟性が低いとその他の関節で無理に補おうとするため、代償する関節に大きな負担がかかり、痛みを引き起こすことにもなります。
「全身の筋力」は大雑把な書き方ですが、競泳選手にとって必要ではない筋力はなく、全身のあらゆる部位の働きが大切になります。
敢えて挙げるとすれば、広背筋と大胸筋を強化するとプル能力が向上し、大腿四頭筋とハムストリングス、大臀筋を強化するとキック能力が向上します。
競泳選手が行うべきトレーニング
「トレーニング」というと筋肉を強くするためのものと感じますが、「必要な能力を獲得するための手段」という意味でのトレーニングです。
- 肩甲骨・肩関節のストレッチ
- 体幹トレーニング
- 足関節のストレッチ
ここまでは、クラブや部活でも指導されていて、トレーニング日や練習の一環として取り入れている選手が多いように思います。
- 股関節ストレッチ
- 体幹トレーニング+α
- 筋力トレーニング
股関節のストレッチは、競泳選手にとってパフォーマンスアップにもケガ予防にも大切になるのですが、クラブや部活ではあまり重要視されていないようです。
体幹トレーニング+αとしたのは、恐らく、普段から取り入れられている体幹トレーニングでは不十分、もしくは正しくないトレーニングであり、うまく成果が出ていないことが多いためです。
筋力トレーニングはウエイトトレーニングが中心となります。中学生以下では、まだ自重トレーニングで十分ですが、中学生以上でそれなりのタイムを狙っていくためには、ある程度のトレーニングが必要になります。
もちろん、筋力トレーニングをしていなくても速い選手も多くいますが、だからといって筋力トレーニングが競泳にとって不要な訳ではなく、その選手が筋力トレーニングを取り入れたらきっともっと速く泳げるようになるはずです。
まとめ
競泳は練習量が非常に多く、なかなか筋力トレーニングや可動域を獲得するためのストレッチなどに時間をとることが難しいのかもしれません。
しかし、練習(泳ぐ)以外のトレーニングを行うことで、泳ぐために必要な身体能力を向上させることが出来れば、単純に練習をこなすよりも大幅なパフォーマンスアップが望めます。
またしっかりと身体能力を上げることが出来ればケガ予防にもなりますので、ぜひ取り入れてほしいと思います。
プラストレーナーズ
伊藤孝信
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