質問箱に頂いた質問

 

『ピッチングのリリース前の1番しなる時に肩の後ろが痛い。原因は関節か筋肉かどちらか?治療法は?』

 

この質問に詳しく回答していこうと思います。

 

 

『1番しなる時』というのは、

専門的には最大外旋位

(= Maximum External Rotation : MER)

と呼ばれるポジションです。

 

 

ピッチングにおいて、このMERはとても大切なフェイズであり、十分な外旋角度が取れないと高いパフォーマンスは発揮できず、肘などへの負担も大きくなるとされています。

 

 

今回の相談は、このMERにおいて肩の後ろ側が痛むということですが、原因はいくつか考えられます。

 

まず1つは、肩の後ろの筋肉が硬くなっているケースです。

肩の後ろ側にある三角筋や上腕三頭筋、小円筋、棘下筋などの柔軟性が低下していると、MERのポジションで肩関節に負担がかかりやすくなります。

 

このケースでは単純に筋肉の痛みとして出ている場合と、インターナルインピンジメントといって関節内の症状として痛みが出ている場合とがあります。

 

(インピンジメント:衝突)

 

2つ目は、肩関節の前方の組織が緩んでいるケースです。

ピッチング動作において肩の前方には少なからず引き延ばされる負担がかかっているのですが、その負担が大き過ぎると前方組織が緩んでしまい、肩関節が不安定になってしまいます。

その結果、肩の後ろでインピンジメントを起こしてしまいます。

 

3つ目は、胸椎や肩甲骨の動きが悪いケースです。

MERは見かけ上、180°の角度がありますが、肩関節では110°程度しか動いていません。

残りは胸椎と肩甲骨の動きで補ってるのですが、胸椎と肩甲骨の動きが悪くなってしまうと、肩関節が動かなければいけない範囲が広がってしまい、その分、肩への負担が大きくなってしまうのです。

 

 

ここまで原因として考えられる3つの要素を挙げましたが、ほとんどの場合でこれらの3つを併発してしまっています。

 

ですので治療法としては、どこの動きが悪いのかという評価をしっかりと行い、問題がある部位のストレッチなどをおこなっていく形になります。

 

具体的なストレッチ方法はYouTubeに上げているものを参考にしてみてください。

 

 

 

 

質問としては『原因は関節か筋肉か?』ということでしたが、それに対する答えとしては、「多くのケースでどちらもある」ということになりますね。

 

プラストレーナーズ

伊藤孝信

 

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