デッドリフトは、ウエイトトレーニングの「BIG3」の一つに挙げられる、スポーツ選手にとって非常に効果的なトレーニング種目です。
しかし、正しく行うことができないと腰痛を発症してしまう選手も少なくありません。
デッドリフトは正しいフォームで適切な重量で行うことができれば、本来は腰に負担のかかるウエイトトレーニング種目ではありませんが、チーム内で重量を競い合ったり、フォームより重量を優先してしまったりしているケースが多く、デッドリフトは腰に負担の大きいトレーニングと考えている選手も多いようですね。
このように、腰に負担のかかるデッドリフトを行ってしまい、腰が痛くなってしまった選手が整形外科を受診すると、『腰椎分離症だね〜』と診断を受けることが多いのではないでしょうか。
そうであった場合、選手からすると、『デッドリフトをしたから腰椎分離症になってしまった…』となります。
しかし、
じつは、
これは間違っていることがほとんどなのです。
腰椎分離症がどのようなケガかというと、スポーツ選手には非常に多い腰のスポーツ障害で、腰椎の椎弓と呼ばれる部分が分離(骨折)してしまっている状態のことを言います。
腰椎の椎弓に負担がかかる動作は、腰を反らせたり捻ったりすることで、ランニングやジャンプ、スイングなどの動作が椎弓に負担がかかる動作ということになります。
つまり、「腰を反らせたり捻ったりする動作」が腰椎分離症を発症させるリスクであるということなんです。
これでもうお分かりと思いますが、デッドリフトでは腰を反ったり捻ったりすることはないですよね。
正しいフォームで行えば、腰椎はニュートラスポジションといって反ったりも丸まったりもしない姿勢になりますが、ほとんどの場合、腰が丸まってしまったフォームになっています。
また上下方向の動きなので捻ることはありません。
ですので、
『デッドリフトで腰椎分離症を発症した』とはなかなか考えにくいのです。
しかし、
「デッドリフトをしたら腰が痛くなって、病院で診察を受けたら『腰椎分離症』と診断を受けた」
という選手は少なくないでしょう。
しかし、
これは、
「デッドリフトが痛みの引き金になり、以前からあった腰椎分離症が今になって発見された」
と考えるのが正しいを思います。
腰椎分離症の発症メカニズムとデッドリフトの動作は逆ですからね。(もちろん、絶対に無いとは言い切れないです)
このように、デッドリフトでは腰椎分離症にはならないと考えています。
逆に言えば、腰椎分離症を抱えていても、正しいフォームで正しい負荷で行うことさえ出来れば、デッドリフトを行っても問題ないということです。
先にも書いたように、スポーツ選手にとって非常に効果的なトレーニング種目ですので、正しいフォームをマスターし、積極的に行って欲しいと思います。
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伊藤孝信
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