スポーツを頑張っている選手に質問です。

スパイクやアップシューズの靴紐、とりあえず結んでいるだけになっていませんか?

実はこの「靴紐の締め方」は、パフォーマンスにもケガのリスクにも大きく関わっています。

上のレベルを目指す選手ほど、こうした細かい部分をとても大切にしています。


靴の中のわずかなズレがパワーロスになる

スパイクの中で足がほんの少し動いている状態だと、踏み込んだ瞬間に力が逃げます。

地面を強く押しているつもりでも、その力がそのまま地面に伝わらず、シューズの中でロスが起きてしまいます。


一歩目のスタート、ダッシュ、ジャンプ、切り返し。

こういった動作の質は、足元の安定性に大きく左右されます。

特に野球やサッカーなどのスパイク競技では、一瞬の差が結果を分けます。

足とスパイクが一体化しているかどうかは、思っている以上に重要です。

ズレはケガにもつながる

靴の中で足が安定していないと、無意識に余計な力みが入ります。

足指に過度な力が入り、ふくらはぎが緊張し、足首が不安定になります。

足元が不安定だと、その上の膝、股関節、腰でバランスを取ろうとします。

身体は連動しているため、土台が崩れると上の関節に負担がかかります。



野球であれば、踏み込み脚の不安定さが投球フォームに影響し、肩や肘へのストレスにつながる可能性もあります。

あくまで推測ですが、運動連鎖を考えれば十分に起こり得ることです。

足元のズレは、単なる「履き心地の問題」ではありません。

アップシューズでも大切。でもスパイクなら尚更

アップシューズでもフィット感は重要です。

しかしスパイクはさらに大切です。

スパイクはグリップが強く、踏み込みや急停止、急加速が多い競技で使います。

グリップが強い分、足が中でズレると摩擦が大きくなり、マメや爪のトラブルの原因にもなります。

踏み込んだ瞬間にズレがあれば、力の方向も微妙に変わります。

この小さな誤差の積み重ねが、フォームの乱れやケガのリスクにつながります。




上を目指すなら細部までこだわる

強い選手ほど、道具を大切にします。

紐の締め具合、左右差、毎回同じフィット感を再現する意識。

特別なことをしているわけではなく、当たり前の精度が高いのです。

靴紐をしっかり締めることは、今日からできるレベルアップの一歩です。




面倒くささより習慣化

アップからスパイクに履き替えるとき、少し面倒に感じるかもしれません。

一度緩めて締め直すのも手間です。

でも、その数十秒を省いたことでパフォーマンスが落ちたり、ケガのリスクが高まったりするのであれば、どちらを選びますか。

強くなりたいなら、細かい部分を雑にしないことです。



靴紐を結ぶときのポイント
足首までしっかり締めること。
足の甲に隙間を作らないこと。
左右で締め具合を揃えること。


できれば立った状態で締め直すと、実際の荷重に近い状態でフィットさせることができます。

練習前に一度確認するだけでも、安定感は変わります。



スパイクの靴紐をきちんと結ぶことは、パワーロスの防止、不安定性の軽減、ケガ予防、フォーム安定につながります。

上のレベルを目指す選手ほど、こうした基本を徹底しています。

特別なトレーニングを始める前に、まずは足元から見直してみてください。

その小さな意識の差が、後々大きな差になります。

 

 

 

プラストレーナーズ
伊藤孝信